2012年2月1日水曜日

インスタレーション エピソード(前編)






























前のブログの記事と話が前後しますが、2012年1月6日に、現在通っている京都精華大学のグラウンドを占拠してインスタレーションをしました。正確に言うと、グラウンドの個人使用許可を大学に申請して取りました。


設営と撤去は当日中に行ったものの、準備には様々なエピソードがありました。だいぶ時間が経過してしまいましたが、今日はそのエピソードについて書いてみようと思います。


もともとこれは素材演習2という陶芸コースの選択授業のためにしていた制作でした。アルミホイルや金属の簡単な溶接といった課題を経て、最後の課題だったのがケッソクセンという針金の一種を使って何かを作るというもの。テーマは〈建築〉。

自然や道具など何かに関わるモノをつくるということであって、こんなに大規模なことをするなんて、私自身も想定していませんでした。

最初は合評のための展示に過ぎませんでした。





























これは、現在制作中のある作品のほんの一部をアップにしたものですが、授業で制作していて、質感は異なるもののケッソクセンは自分が日頃から愛用しているカラーワイヤーと素材の性質的に差異はあまりないように感じました。むしろ、ケッソクセンのほうが柔らかくて曲げやすいくらいでした。


制作方法は自由。

最初はとりあえず、ただただパーツを作っていって形と形の意外な組み合わせを探していくというような作業をし続きました。

自分が日頃からしている制作手法そのものだったので、次第に何か新しい事がしたいと感じるようになりました。

私は比較的広いスタイルを模索しながら、精神やセンスのバランスをとっていく傾向があるのかもしれません。シンメトリーなモノを家で作って入れば、同時に大学ではアシンメトリーな形体をつくっていたり・・・・・。その逆もあります。

振り幅をつくりながらやっていることが多いので、新たな発見をしたいという衝動は自然な流れなのだと思います。



迷いながら、段ボールにびっしりつまった自分が作ったパーツの山を見て、閃きました。

パーツ全てを繋げないで重ねるだけでも、何かを構築できないか・・・・























グラウンドを海にしよう・・・・・・

頭の中で、イメージとともに、「これを実現したい」という、強く鮮明な欲望が増幅し始めました。 




何かが切り替わりました。























今日はここまで。
後編に続きます。


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